みよし風土記の丘は、広島県の三次市にあるフィールドミュージアムです。
広大な敷地内には、本物の古墳(七ツ塚古墳群)が点在しているのですが、「ファミリーコース」「古墳散策コース」などいくつかのモデルコースが用意されていて、実際の古墳を見学しながら、散策気分で歴史や考古について学習できるようになっています。
また「広島県立歴史民俗資料館」の常設展では、県内の遺跡から出土した資料をもとに、原始時代から古墳時代など、古代の人々の暮らしが紹介されています。
まずはモデルコース通りに見学してみよう
三次風土記の丘は、どこから回っていったらいいのかわからなくなるほど広いです。
そこで、役立ったのが「ファミリーコースガイド」の看板。
見学に必要な所要時間の目安もあるし、回る順番も丁寧に紹介されています。
今回はこれを参考に進んでいくことにしました。
まず最初に見学するのが、竪穴、横穴の石室群です。
これらは、三次で発掘された古墳を移築、再現したものです。
三次市は、たくさんの古墳が発掘されていることでも有名で、なんと広島県内の3分の1の古墳が集中しているそうです。
次に、民俗資料常設展示館です。この建物には、この地域で使われた古い農具などが展示保存されています。
これは、江戸時代の初め頃にたてられた建築物で「旧真野家住宅」といいます。
もともと広島県の世羅郡にあったものを移築、復原したものですが、国の重要文化財にも指定されている貴重なものです。
建物内は土間部分まで入ることができましたので、かまどや囲炉裏など見ていると、昔の人々の暮らしがなんとなく伝わってきそうな感じがしました。
古代の建物の再現、実物を見ると勉強になるね
こちらは、みよし風土記の丘内で、目玉ともいえる、古代の住居を再現したものです。
「竪穴住居」「高床倉庫」「平地住居」など、小学校の高学年で習ったようなことのある建物が3棟建っています。
高床倉庫には、ネズミが倉庫に入ってこないように、柱の上のほうに水平な板(ネズミ返しといいます)がつけられているのですが、うちの子はネズミ返しの仕組みに感心していたようでした。
ここからさらに坂を上った先に本物の古墳(七ツ塚古墳群)があります。
今回の「ファミリーコース」では省略されているので、もし、本物の古墳がどんなものなのか詳しく見てみたい方は、もう少し足をのばすとよいと思います。
歴史民俗資料館では古代史がわかりやすく展示紹介されているぞ
最後に、歴史民俗資料館に立ち寄ってみます。この施設は、三次市内で出土した古墳の遺物の展示などを中心に紹介されています。
内容は硬くて難しそうなテーマですが、小学校の高学年あたりが理解できるように工夫して展示されているので、ある程度の年齢だと興味を持って楽しめるかもしれません。
こういうのって、学校の授業で学ぶより、実際に目で見るとわりとすんなりと頭に入ってきたりするんですよね。ちょっとは勉強になったかな?
今回は、日柄が悪かったですが、特別企画展や、子供向けの体験プログラムなども行われているようです。
ということで、みよし風土記の丘、訪ねてみてよかったです。
まあ子供のほうは「広い公園を走り回ったので」楽しかったと言っていましたが(笑)
実はそれもまんざらではなくって、園内には、ベンチやテーブルもありましたので、お弁当をもってのんびりと過ごすというのもいいかもしれません。
それと、みよし風土記の丘は場所柄、敷地内に食事のできるレストランがない(駐車場の傍に一軒だけ喫茶店があったけれど)ですので、この点は注意が必要かと思いました。